同期に恋して 〜ずっと片思い〜

まったく涼真が悪いわけないのに、なぜか腹が立ってくる。
こんなに好きにさせといて、自分にはいつも他の女がいる。

一度でいいから、私の物にしてみたい。

お酒の力で、普段なら絶対に壊したくなくて封印していた欲求が口をつく。

「それにね男の気配ないって言うけど、私だって彼氏欲しいもん。幸せになりたい。そうすればこの結婚式だって行けるのに……。どうせ、旦那イケメンでしょ?とか自慢ばかりされる結婚式なんだから……」
最後の方がもう自分でも何を言っているかわからなくなっていた。
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