同期に恋して 〜ずっと片思い〜

「ごめんね!待たせちゃって」
気が進まずついつい足取りが遅くなっていたのか、待ち合わせぎりぎりの時間になっていたことに気づき頭を下げた。

「全然だよ」
相手の彼や、旦那さんは会ったことがある人もいたり、初対面の人もいたりと簡単に挨拶を交わした。

そのままみんなでなだれ込むように、式場に入ると式が始まるのを待っていた。

「千夏も彼氏とくるっていってなかった?」
連絡を取っていた時は涼真も行くはずだったので、そう聞かれるとわかっていたので、用意をしていた言葉を発した。

「うん、そうなんだけど私達いま仕事が急がいくて。だから今日は私も式だけ参列」

「えーそうなんだ。千夏の彼にも会いたかった」
口々に言うみんなの言葉に、苦笑する。

< 57 / 105 >

この作品をシェア

pagetop