隣人はクールな同期でした。

なんにも答えられる自信はないけど。

“何もなかった”って立証する物的証拠はないし
先にあんな写真が出回っちゃ
何を言っても信用ゼロっしょ。

突き付けられた現実と始末書に
頭が痛む…。


んでもって
こういう時ほど災難は続くモンで…


「セツナー
出社してるかぁー?」


ほらまた出た、疫病神。

何食わぬ顔して
いつも通りのまんま現れたのは
コレまた悩みの種、元カレ陽向さん。


どうしてこのタイミングで来たんですか。


「ちょっと空気を読んでください」


今アナタの相手をしている場合じゃないんです。
みんなのヒソヒソ話が聞こえませんか。
話が余計に拗れます。


「どうした、どうした?
なんか元気ないな~
 空気もめっちゃ重いじゃん」

「えぇ、まぁ…イロイロあったらしいので」


曖昧な言い方だけど
そりゃそうです。
アタシがやらかしたみたいだけど
実際ナニもないのだから
自分自身が1番戸惑っているんだよ。

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