扉に光るランプ〜落とした想いの物語〜
「………えっと」



「ごめんね、嫌だった?」



空気がどうにも気まずさを感じる。



「ううん、そうじゃなくて。びっくりしちゃって」



蒼兎くんがされた時はどうにも無理やり感がすごかったから考える暇もないぐらいで。



暁さんのはなんというか恥ずかしさが勝ってる気がする。



「そっか、ならよかった。君の反応がそんなんだと、俺もどうしたらいいのかわからなくなるから」



「ご、ごめんなさい」



ずっと大したした反応がなくて、あってもはっきりした物言いで軽めの暴言や文句や呆れ、私の時はすごく反応してくれてる。



「行こっか」



「うん」



頷いて歩き出した時ー。



「急に来たな」



ラブメーターが突然降ってくるように目の前に現れた。



「増えたな」



「だね」



増えるだろうとは思っていたけど、でも言うほどには増えてない。



それなりには増えたけど半分もいってない。



次で今の感じで増えたら、半分行くかもしれない。




「そういや…宝箱ってどこ行ったの?」



ラブメーターが消えた後、私に宝箱の事を聞いてきた。



「えっと、消えちゃって」



大岩が転がって来た頃合いに持っていた宝箱が唐突に消えたのだった。



びっくりしたけど、大岩の事があって頭からすっかり抜けていた。



「消えた?」



「うん、大岩の時に」



「まじか、どういう事?」



「さあ」



「まあ、いいけど。まっあっても邪魔だったしな」



「うん、そうだね」



相変わらずあっさりと納得された。



私もよくわからないから、そういう反応が正しいのかも。




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