ひと夏の恋をキミと
✿第六章✿

潮の味

姫奈Side

大きな発作もなく
体調も安定しているここ数日。


タイムリミットはあと1週間となった。


今日はお母さんたちの知り合いが
お店を手伝いに来てくれるということで
私達6人は1日オフとなった。



「夏らしいことするぞ~!!」


こうやって何かを始めるのは決まって大樹君。


手にはビーチボールや浮き輪
水鉄砲にスイカまである。


「どっから出したんだよそれ…。」


呆れるように片方の手で顔を覆う大和先輩。


「楽しそう~!」


そうはしゃぐのは愛美と里美ちゃん。


何も言わず、
だけどちょっと嬉しそうな顔をしてるのは陽輝。



みんな水着に着替えて
海へ飛び出した。
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