ひと夏の恋をキミと
「あれ、早かったね!」

ふわっと笑う姫奈が可愛くて
抱きしめたくなったけど
歯止めをかけた。


「おう。それよりさ今度の夏祭り
一緒に行こうな。これ決まりだから
断るとか無しな!あと、浴衣希望。」


俺の言葉に目を見開いて
驚いた顔をしたけど、
すぐに笑顔になって


「行く!行きたい!ありがとう!」


子供みたいに喜んでいた。


「お祭り大好き!
かき氷にから揚げに焼きそば!!」


「食べ物ばっかかよ。」


ってツッコんだら
ぷくっと頬を膨らませて怒ってる。


「良いの!それがお祭りの楽しみでしょ!」


そんな事しても
可愛いだけなのにな。
ホントに、姫奈は自分の事を分かっていない。
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