ひと夏の恋をキミと
寂しいな。
そう思い少し俯いたとき


「楽しかったじゃねーよ。
これからも楽しいんだよ。
バイト終わってもみんな
学校近いんだからいつでも会えんだろ!」


陽輝が言った。


陽輝の目には
うっすら涙が浮かんでいるようにも見えた。


陽輝はどんな気持ちで言ったんだろう。


希望を込めてなのか、
そう信じてるのか。
それか、陽輝の事だから
案外何にも考えてなかったりしてね。


理由はどうであれ
こうやって言ってくれたのが
すごく嬉しかった。


しんみりさせたくなかったから


「そうだね!」


私はみんなに向かって
満面の笑みを向けた。
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