総長さんが甘やかしてくる③



うちの車で幻の家にやってきた。


平静を装ってはいるが、正直なところ動揺している。

幻がユウを不安にさせてまで大切にする女子なんて存在するのか?


いるとすればその子は、一体どんなやつなのか。


改めて俺は

俺と出会う前の幻のこと、なんにも知らなねーんだなと思う。


「三人で乗り込む〜?」


いつもと変わらない燐が、幾らか緊張を和らげてくれる。

こいつのマイペースさはイライラの元にもなるが。


こうして救ってもくれるんだよな。


「いや。俺が行こう」
< 145 / 272 >

この作品をシェア

pagetop