一途で甘いキミの溺愛が止まらない。




「ご、ごめんね…」
「謝る前にちゃんと考えてよ」



そ、そう言われても……考えても答えなんか出るはずもなくて。



「れ、蓮くん…」
「何?もう一回キスしていいの?」



「だ、ダメ……」
「どうして?」



「恥ずかしいから…」
「大丈夫、慣れるから」



慣れるなんてありえないと思った私は、危険を感じて蓮くんにぎゅっとしがみつく。



「…抱きつかれるのもいいね。
気がすむまで抱きついてていいよ」



「いや、あの…勉強しないと…」
「勉強なんて前日に俺が徹夜で教えてあげるから」



「て、徹夜…!?」



「ちゃんと菜穂が寝そうになる度、恥ずかしいことして起こしてあげるからね」



「……っ」



なんだろう。



キス、してから…さらに蓮くんが甘くなってしまったような気がするのは。



そんな甘さに戸惑いながら、私はただ蓮くんにしがみついていた。




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