溺愛彼氏

「一緒が嬉しくて」

会社でお昼ご飯を食べていれば突然届いたもみじくんからのメッセージ。いったいなにごとか。

自分で作ったお弁当をつつきながら疑問を投げた。
なんだろう。もしかして、今日渡したお弁当への文句でも言われるのだろうか。

自分のお弁当の中の少し黒くなった唐揚げを見つめる。
そりぁ、ちょっと焦げてしまったけれど、食べられないほどではないはずだ。たぶん……。

そんなことで文句を言われたら言い返してやる。絶対。たぶん。負けない……。頑張る……。

弱々しくも、意気込みだけは力強くそう心に決めた。
と、震えた私のスマホ。恐る恐る、画面を確認する。







もう、自分から白状しよう。そんな、焦げてる唐揚げがお揃いですね。なんて遠回しに攻撃してこなくてもいいじゃないか。
これでも朝早く起きて頑張ったのだ。