好き。好き。大好き

「今、パパやママたちがいたら、どんな生活してたんだろうね?あたしたち」

「うん。不思議だよね。
でもさ、間違いなくパパはさ、祐介君のことも、竜也のことも反対してたかもね」

きっと、そうかもしれない。

「でもさ、学校はきっと、この学校だったんだよ」

「そう、だね」

あ、そっか。
心菜は、違ってたんだっけ。

別の入学決まってた子が、キャンセルになって
そこに出た空きで心菜は入学してきたんだっけ

「あたしはきっと、空きがなかったら
きっと、あのままあの学校にいて
心愛とも違う環境での生活になって、送ってたかもしれないね」

「馬鹿ね。心菜」

「え?」

「そんなことがあったら、あたしだって
この学校には来なかったわ。。あの学校のままいたに決まっているもの」

離れるなんてありえない。
生まれてからずっと一緒に居たんだもの。
結婚するまでは、ずっと一緒

「でもさ、あたしたちっていつから
本当の両親っていないんだっけ」

「んー。いつだったっけ・・・?」

「でもさ、5歳くらいまでは確か、いたような気がするんだよね」

”いたような気がする”そう言ったのは
そこら辺の記憶があいまいだからだ。

「何、2人して考えてんのよ」

「詩織」
「しーちゃん」
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