眠り姫
それから良いムードがこの空間に流れていると。

智紀「なぁ俺達居ること忘れてないよな?」

菜草「良いムードの所悪いけど」

康太「綾一体どういうことなのか説明してくれる?」

「私の病気って話したっけ?」

菜草「聞いてないけど」

「私の病気は治療法が確立していなくて、ずっと入院だった。その時に出会ったのが蓮なんだ。だけど私はこの病気で苦しむ人がいなくなって欲しいから蓮と一緒に居ることより、病院で治療することを選んだ、ここの小児科なら見つからないと思って」

智紀「それで今に至るんだ」

「うん」

智紀「まぁ会えて良かったんじゃね?悔やむ後悔より何かを全力でしてやったことに後悔した方が良いことだと僕は思う」

菜草「智紀が正論言うなんて!」

康太「珍しいですね」

智紀「俺だってたまには言うんだよ」

「ありがとうみんな」

私は優しく微笑み。

「じゃあ寝るわ」

龍「感動の再会でもう寝んのか?」

「うん、眠いから」

本当はまだ寝たくないんだけど、これ以上温かくされたら悲しくなるし。

それに、神様が待ってるし。

「おやすみー」
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