君はスター
出会い
あたしの名前は"橘 絢香"。

将来の夢は歌手で
現在は東京にある某私立に通う高校生。

高校2年生を迎えた春。

「絢香ぁ!!!おはよー!!」
元気な声であいさつをしてくるのは、親友の佐々木真奈美。
私立に入って、同じ中学の友達がいなくて1人だったあたしに、
一番最初に声をかけてきてくれたのが真奈美だった。

真奈美は、ストレートの長い髪がとってもよく似合うし、可愛くて人懐っこい笑顔・・・
そして少し天然まじりなところが男子から人気だった。

『おはよっ!』
あたしも笑顔であいさつをする。

「春休みは絢香が相手にしてくれなくて寂しかったぁ!」

真奈美はぷくっとほっぺたを膨らました。

『ごめんねぇ。歌のレッスンが忙しくて全然遊べなかった!』
あたしは手を合わせてはぶてる真奈美に謝った。

「んー・・・許してあげるっ!」
『ありがと!!!』

そんな話をしながらあたしと真奈美はクラス発表の紙をみる。

あたしと真奈美はここの学校の芸能科というところに入っている。
そこには、芸能界を目指す人や芸能人などが通う。

「やったぁ!!また絢香とあたし、同じクラスじゃん!」

紙をみると2年A組の欄に"橘絢香"と"佐々木真奈美"と書いてあった。

『ほんとだ・・・』

「しかもA組だしっ!!!」

うちの学校の芸能科にはA〜D組までクラスがある。

A組が人気の芸能人や優秀な生徒がいる組。

去年はあたしも真奈美もB組だったからA組になれて2人とも驚きを隠せないでいた。

「やったね!とりあえず教室いこうよ!」

真奈美がそういって芸能科の校舎へ歩きだした。

『うんっ!』
あたしは返事をして真奈美の後を追いかけた。
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