今日も君に会いたい
その日の帰り、あゆとよく行く喫茶店に向かった。
「侑磨と班違ったね、悲しい?」
「別にそこまででもないよ。ただの友達だし。」
「とか言って、はるは侑磨の事好きなんじゃないの?」
その通りだと思う。
侑磨がほかの女子と行き先を考えるのが嫌だった。
私の居ないメンバーとの旅行を想像して欲しくなかった。
嫉妬激しいな、私。
「前にも言ったじゃん?ただ仲がいい男子ってだけで、好きとかそう言うのじゃない。」
「はるがそれでいいならいいけど。」
何強がってるんだ。
親友にすら自分の気持ちが言えない。
誰かに気持ちを言う程侑磨に好かれている自信が無い。
「なんでこんなにバカなんだろ。」
そう呟いた声が、あゆに届いたのかは分からない。
ただいつでもそっと、あゆはそばにいてくれた。
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