月がみていて

<三日月>

あれから 五年が過ぎた

私は中三・父と二人きり。

歳月は経ち、私は成長した

父より伸びた身長 ふくよかな胸

そして‥ 数えきれない傷だらけの顔

(アタシ)子供の頃‥記憶の中の怒鳴り声は母に―。

そして今‥、全ては私に―。

「お父ちゃんやめて!」

リアルな痛みに 麻痺(マヒ)する感覚

凍てつく心は 悲しみでいっぱいだ

酒を浴びる、酔っては殴る 毎日に

救いの手は 差しのべられた
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