私はあなたのストーカーです
「心の傷?」
「……夜になると、泣きわめく」
「どうしてですか」
あんなに笑っているのに。
「わからない。ごめんなさい、と。ただそう言って泣くんだ」
「聞けばいいじゃないですか。なにがあったか」
「聞いてやりたいさ。だけど。こういうデリケートな問題は、本人が俺に完全に心を開いて。言いたい思ったときに聞かなきゃ。余計に傷を深く刻みかねないだろう?」
衝撃の事実に頭がついていかないけれど
先生の真剣な表情を見ていたら
「私にできること、ありますか」