私はあなたのストーカーです


それじゃあ、毎日、


あなたがいる間は、私は、先生と、


眠れないし、


あなたが、先生と、眠る、


ひとつ屋根の下で、ひとり、眠らなきゃならないの?


(……拷問だ)


「小町と同じ年に、死んじゃったんだって」


――え?


「だから、小町のこと、妹みたいに可愛がってくれてるのかな」
「そう……なんだ」


先生の悲しい過去を聞いて幾らか冷静さを取り戻すも


なんだか、ものすごく嫌な予感が、する。


ねえ、先生。


先生が私を特別な目で見始めたのも。


ここで暮らしたいと言ってくれたのも。


【そういう気持ち】から、スタートしたの?


私が学校で、生きる気力を亡くしていたから。


だから目をかけてくれたの?


結婚しようって、言ってくれたし。


女の子としても、見てくれているみたいだけど。


(先生は、本当に、私に愛情を抱いているの?)


それは、どんな愛情なの?


『許されることだとは思ってない。自分があの子に対し、常識の範囲内で動けているとは思っていない。それでも。見過ごすのはもう嫌なんだ』


小町ちゃんや、私を通じて


――誰をみているの?


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