3次元の恋~オタクの恋物語~
結局、私は南雲さんと
原画展を見に行く事にした。
もったいないなんて理由じゃない。
2度も原画展を見られるなんて
ラッキーだったからだ。
1番、現金な人なのは私だった。
列に並んでる間
南雲さんはずっと黙っていた。
さっき私が言い過ぎたせいかもしれない。
青葉「すみません。
さっきはあんな事言ったのに
結局、ここに来て...」
律「嬉しいですよ、僕は。」
青葉「でも、南雲さん。
興味ないですよね?」
律「興味はないですよ。
でも、僕は君の好きなものを
知りたいんです。」
真っ直ぐと前を見つめながら
南雲さんはそう言った。