カウントダウン~君にもう一度、初恋~




エレベーターを降りて休憩室までやってきた。





この会社は情報漏洩を防ぐために

電話をかけられる部屋が限られている。



仕事の電話とかなら

固定電話に切り替えておけばいいんだけど



私用の電話なら特に

決められた場所じゃないといけない。





守ってる人は少ないけど

上の人にバレたら大変らしい。









「もしもし愛莉奈。ちょっと聞きたいんだけど。」




『...久?








平日のしかも夕方にかけてくるなんて

仕事中じゃないの?




何の用?』





「あー、うん。







56-69-76-72-65って知ってる?」








『え、なに?






なんて言った?』







「あ、えっと...






56..69.76..72...65...っていうやつ、知らない?」




『うーん...なにそれ?



なんか怪しい集団に絡まれた?』




「そうじゃなくてさ、家に届いたんだよ。



そういう名前の薬?みたいなものが。」



『ふーん。





それどんな薬なの?』







「わかんない。


愛莉奈なら知ってるかなと思ってかけた。」







『いや、知らない。









...悪いけど今作業中だから切るね。


データベースでも見てみればいいんじゃないかな。





じゃあね。』


ブチッ








「あっ、切られた...」




作業中なら仕方ないか...






当てがなくなったなぁ。





あの薬は使わないようにしよう。



少なくとも素性がわからないままじゃ危ない。







「あっ!


暇そ〜な人発見!」



「部長、どうかされましたか?」




「うん、どうかしたよ。




打ちミスあったから直しといて貰えるかな?」



「あっ、すみませんすぐ直します!」




「そうしてもらえると助かる〜。


本人、外行っちゃったみたいだからさ〜。





よろしく!」



「あ、はい...」






なんだよ...



俺がやったやつじゃなかったのか...






本人にやらせないってことは


直ぐに要るってことだろうし






ピコンッ



「ん?...悠斗からか。」





もう終業時間だし、返すのは仕事終わりでいいや。

どうせ世間話だろう。




それより早く資料直さないと...





< 22 / 25 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop