大宮課長は今日もいじわる

あっそうと言って真希ちゃんは
引き下がった。
明らかに不快そうだ。

やっぱり真希ちゃんは何かに気づいた?
私に課長と一緒に寝るところを見せつけたいのか、
それともただ一緒に寝たいだけなのか。

「おやすみ」
課長が真希ちゃんにそう言った。
真希ちゃんは何も言わず部屋に戻っていった。

私と課長は顔を見合わせた。
「真希ちゃん、怒ってません?」
「あいつはあんなもんだ」
そうかな?
真希ちゃんはいつもにこにこしていて、
あんな風に機嫌を損ねた顔をしたところなんて
見たことないけど…

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