大宮課長は今日もいじわる
そうだ。
こいつは小さい頃からそうだった。
年が離れているから可愛がってきたけど、
時々陰湿なところが目につく子だった。
「なんであんな子がいいんだか」
真希は南のお気に入りのソファに
ドサッと身を投げた。
「たいして可愛くもないし、
賢くもないし、どんくさいし」
そして、ふわぁとあくびをした。
「もう水本のこと、
好きになってたりして」
そして、また、くすくすと笑う。
「真希、お前、
水本にどこまで指示した?」