隣席 ー君と一瞬と蟠りー

席について机に寝そべる。
右耳の方から、椅子をズッ、と引く音が聞こえた。
小田桐だ。
いつもは近くで見ていないので、誰だろうか?、と一瞬戸惑ってしまった。
すると、
「よろしく」彼はそう言った。
「…こちらこそー」間を作って、私は返事をした。
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