私の名前 ~After~



・・・
・・



外から入る日の光がまぶしくて目を覚ました。


「ん~…」

朝…?

なんとか目を開けると目の前には、綺麗な連夜の顔があった。


私の方が早く起きるなんて珍しい。

何も身に着けていないことに気付き、昨日のことを思い出して恥ずかしいけど、今までよりも連夜のことが知れたようでうれしかった。

普段よりあどけなく見える寝顔が可愛い。

クスクスと笑っている私に気付いたのか連夜が目を覚ました。

「…ん、鈴音?

おはよ…。」

幸せそうにフワッとした笑顔で笑うから、私まで嬉しくなる。

「おはよう、連夜」

私も笑顔で返した。

「…あー、俺…幸せすぎて死にそう。」

そう言いながら私をギュッと抱きしめた。

「えへへ…恥ずかしいけど私も幸せ。

昨日はデートありがとう。
私のこと考えてくれたんだよね。

…最後の最後まで私の意志を尊重してくれてありがとう。」

私も連夜に抱き着く。

「…本当に可愛すぎて心配なんだけど。

体、辛くない?余裕なんかなくて、優しくできた自信ないんだけど…。」

「…大丈夫。」

「あー…このまま出かけたくない。」

「フフ、ダメだよ。
午後から紗奈たちと遊ぶんだもん。」

「…2人でずっと居たいのに。」



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