私の名前 ~After~
「連夜くん…忘れられないんでしょ?」
「っ…」
紗奈に隠し事は出来ないようだ。
「何も聞いてはないけど…言い寄られたり告白されることは多くても…彼氏は出来てないんでしょ??」
図星だった。
どうしても連夜以外の人と手をつないだり、遊びに行ったり…ましてやキスしたりそれ以上のことなんて考えられなかった。
「紗奈…」
「ごめんね…変なこと言って…。観光、行こうか!」
明るい雰囲気で歩き出した紗奈を見て、気持ちを切り替えた。
今は紗奈を案内することが大切だ。