モモちゃんに溺れる
俺の呼びかけに、うっすらと目をあけた。

彼女の瞳に、俺がうつっていることに喜びを感じる。

そして、彼女は目の前の人物が俺と認識して、ふわりと笑う。

「おはよう。」

ああ、かわいい。

そう思った瞬間に、彼女をぎゅっと抱きしめた。

「んー。」

モモちゃんはまるで真っ白な子猫のように俺に甘えてすがってくる。

やばい・・・。

俺は、恋愛に関しては淡泊な人間だと思っていた。

どっちかというと、いいなって思ったとしても、まあいいか、とすぐに別に興味がうつるんだって。

だから、最近年齢のわりに恋愛関係に疎かった。

友達が「彼女ほしい。」みたいな話題を振ってきても、あいまいな返事しかしなかった。

でも。

あー、これはハマる。

彼女の香り、感触、温かさ

すげえ、満たされる。

このまま、ずっと時間を忘れて、彼女に浸っていたい。



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