セレブ結婚の甘い落とし穴【完】
私はテレビのコンセントを抜くために立ち上がった。


鳴り響くスマホ。


「誰よ?」


画面には【奏音】と出ている。
何よ、私にざまあみろとでも言いたいの?



「なんか用?」


「里穂?よかった。無事で。今そっちに玲於と向かってるから。報道陣は私が巻くから。玲於の車に乗ってよ。わかった?あと5分位で着く」



「………わ、わかった」


本当は誰にもこんな醜い姿は見られたくないが、今の私は1人では、何もすることが出来ない。
悔しいが助けてもらうしか選択肢はなかった。




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