水月夜
『それが、できたのよ。暗い場所に手が浮かんでいたのは、恭平が自分の手に白い光を浴びさせたからよ』


「…………」


「かなしばりは、『水月夜』を持っている人が寝ている間に恭平がその人の上にまたがって、体を床におさえつけたってだけよ』


そうだったんだ……。


じゃあ、『水月夜』に呪いなんてないんだ。


だとすると、『水月夜』が不気味に見えた人や死を描かれた人が死んだのは……。


頭の中で答えを導きだす前に、マリコさんが答えてくれた。


『そう。誰かに見られないように、恭平がその人たちを殺したからよ』


「…………」
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