ハツコイ 2
「…なんで下着??」




どうやら、琉偉の包みの中も下着だったみたいで。




固まっている私を見て、全てを悟った様子。







「…まさか?」





「そのまさか…。」




「くそー。水樹がやたらニヤニヤしてたから、気づけば良かったなー。」




琉偉が大きくため息をつくほど、エリにはどうやったって勝てないのが私たち。





「でも、せっかく貰ったから、早速使わせてもらおー。こんな時間だし、風呂入るか。」




琉偉はどんな下着をプレゼントされたのだろう。




いたって普通だな。




「私この辺片付けとくから、琉偉先に入って。とりあえず寝床だけは確保しないとね。」




「先週買ったベッドでようやく眠れるんだな。じゃ、お言葉に甘えて先入るわ。」




そう言って琉偉が、貰った紙袋を手にしたまま浴室へと入っていった。




…私も、思い切って身につけてみようかな。

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