あの時、見上げた空の青さ
第1章

約束

俺はその日、屋上に向かっていた。

この学校の屋上は、施錠がされているため、屋上は誰もおらず、一人で落ち着くためには最高の場所だったからだ。

そして俺は、とあるテクニックを使い、屋上の鍵を開けることに成功していた。

屋上の鍵を開けられるのは俺しかいないため、屋上は俺だけの物のはずだった。

…はずだったんだが

「やっほー!水原ー」

屋上へと続く階段を登ったさきには、屋上の扉の前で仁王立ちしているクラスメイトがいた。

「なんで、木野崎?」

なんで嬉しそうなの。なんでここにいるの。なにしてんの。という3つの意味を込めた「なんで」だったのだが、木野崎には伝わらなかったらしい。

ニコニコと可愛く笑いながら、俺が扉を開けるのを待っている。

「ここ開けてー」

いっこうにここにいる理由を説明しない木野崎。その後、俺は木野崎の笑顔に負け、扉を開けた。

重い銀色の扉の向こうには、青く輝く青空。

「すごーい!」

興奮した木野崎は、屋上ではしゃぎ始めた。
子供みたいだ。

真夏が一番綺麗だと思うが、六月の青空もなかなかだ。木野崎がはしゃぐのも無理はない。

木野崎の笑い声が、屋上に響いていた。
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