三十路が進む 現在進行形初恋


 その前日の日曜日、近場の遊園地で私は大好きだった白馬の王子様に手痛く振られていたのだった。
 ハルと私たちの友だちが仕掛けた、私の恋の成就作戦。
 私と王子様には内緒にされていた作戦は、実行前に見事にバレてしまった。
 ハルたちはみんなでやってきた遊園地で、観覧車に私と王子様を閉じ込めて二人っきりにしようとしていたのだった。

 ハルはとても頭の回転の速く、気がまわる少年だったけれど、まだ幼い中学生が作った稚拙な作戦は、あっけなく王子様に見抜かれてしまった。
 王子様は、今まで見たことがないくらいに顔を真っ赤にして怒鳴りちらした。
 計画の首謀者のハルの胸ぐらをつかんで、汚くののしり、今にも殴りかからんとしていた。

< 9 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop