ふたりごと

『でも美雨のそんなところが今は嫌い。

もう、顔も見たくない…』

そう言って家の中に飛び込んでいった陽菜ちゃんに、わたしはなにも言えなかった。

大好きな陽菜ちゃん。

いつも明るくて、みんなに好かれてて、ずっと羨ましかった。

あんな顔をした陽菜ちゃんを見たのは初めてで、その原因が自分にあるということがあまりにも、悲しい。
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