小悪魔彼女×溺愛彼氏
当てもなく、走り回っていた時
俺の携帯が鳴った。


画面には最近よく見ていた番号…。


「美桜はどこだ。」


『そんな焦らないで、斗真。
まだ、何もしてないから。』


まだ…だと。


「珠理、お前何考えてる。」


『何って…、私は斗真が
戻ってくれば満足なの。』


「お前が…裏切ったくせに。」


そんな世間話がしたいんじゃない。
何か…、電話の向こうに情報が…。


『~~~××駅 ~~~発車致します。』


…!?
微かだけど、駅のアナウンスが聞こえた…。


確かその駅は
裏に小さな倉庫があったはず…。


俺は珠理が何か言っているのを無視して
電話を切り、
走りながら颯人に電話を掛けた。
< 127 / 306 >

この作品をシェア

pagetop