小悪魔彼女×溺愛彼氏
「美桜、今までどこにいたんだよ。」


「体育館の裏だけど…。」


なんでそんなに怒っているのか
全然わかんないし
迫力がすごすぎて
思わず声が小さくなってしまった。


私は次の言葉を待ち構えていたけど
一向に何も言う気配はなく
斗真の目線を辿ると
私の手に握られた教科書を
見ていた。


「えっ、これは、その…」


上手い言い訳が出て来なくて
言葉に詰まる。


「…俺のせい?」


すっごく悲しそうな顔をして言った。
そんな顔見たことなくて
逆に申し訳ない気持ちになって
大丈夫だから。そう言おうとした時、


ぎゅって。


斗真が私の体を包み込んだ。
片手を後頭部にまわして
優しく私の髪を撫でた。


「ごめんな。俺が守るから。」


そう耳元で囁き


「「「きゃーーーーーー!!」」」


私に二度目のキスをした。
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