小悪魔彼女×溺愛彼氏
その話を聞いたのは
大会が終わって、
本格的に受験勉強を始めた頃―――――



「ねぇ、斗真の将来の夢は?」


「美桜と結婚する事。」


ちょっ…!
思わず飲んでいたジュースを
吹出しそうになった。


慌てて斗真を見れば
テキストをすらすらと解きながら
真面目な顔をしている。
その表情からよく”結婚”なんて
言葉が出たなって感心するくらい。
それに加えて文字を書く手は止まっていなかった。


「本気?」


「うん、本気。」


メガネをかけて
下に目線を向ける斗真は
妙に色気を醸し出している。


そんな斗真が視線を私に移しながら
メガネをはずしてこう言った。






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