工業高校のイケメン達に愛されて【下】



朝なのにも関わらずよく通る陸くんの声は、2人の耳にも入ってきたようだ。


相葉くんは、今のでさっきより少し目が開いて…滝本くんは目をこすってまばたきを繰り返している。


そんな2人にあたしはとりあえず挨拶をする。



「2人とも、おはよう!」


「おはよ…」


「うっす…。」



相葉くんに続いて滝本くんが挨拶を返してくれたけど、まだ声が弱々しい。


いつもより時間早いもんね…。


まったくもう!と陸くんはプリプリ怒りながら、あたしを引き寄せ教室へと歩いていく。


毎度のことながら歩きづらいよ、陸くん…。


教室へ着くとガラッと勢いよく陸くんが扉を開け、坂口くんが冷房をつけた。


クラス内の装飾も完成していて、いつもと違う教室の雰囲気に心が躍る。


豊富な種類のタピオカメニュー。


イートイン席も設けて、休憩所を併設した教室内。


< 115 / 337 >

この作品をシェア

pagetop