工業高校のイケメン達に愛されて【下】



あたしは床に倒れたまま…動けずにいた。


力が…入らない。


相葉くんはあたしのもとへ駆け寄って、あたしの顔を覗き込んだ。



「…中村。」



低い声があたしを呼ぶ。


さっきの怒鳴り声とは違って、心配してくれているような優しい声。


相葉くんは、あたしを抱き起こしてくれた。


…あたしの制服のネクタイは外されて、ワイシャツのボタンが2つ開いてしまっていた。


そんなみっともない格好だけど…今はそっちを気にかけていられなかった。


あたしは両手で顔を覆った。



「………ふぇっ…」


「来るのが遅くなって、ごめんな…。」



違うよ、相葉くんは悪くないんだよ、だから謝らないで。


むしろ来てくれて…すごくすごく、嬉しい。



「相葉くん…あり、がとう…っ」


「…っ」



泣きじゃくった顔でお礼を言うと、相葉くんはあたしのことを___抱きしめた。


それはもう、隙間もないくらいがっちりと。



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