工業高校のイケメン達に愛されて【下】



ふたりの想いが同じだなんて、こんなに幸せなことはない。


あたしの涙に相葉くんはぎょっとしてびっくりしているのがわかった。


ごめんね、嬉し泣きなの。



「はい…!」



あたしはそう返事をすると席を立って、向かいに座る相葉くんのもとへ寄った。


椅子に座る相葉くんに、両手を広げて彼の首の後ろに腕を回して勢いよく抱きついた。


相葉くんはそんなあたしを受け止めてくれて、背中にぎゅっと腕を回してくれた。


…やっぱり、このぬくもりはすごく落ち着くなあ。


嬉しくて、嬉しくて、涙がとまらなかった。


相葉くんは背中をさすってくれたり指であたしの涙を拭ってくれたけどなかなか涙がとまらないもので、途中から諦めて自身の胸にあたしの顔を埋めた。



11月の初旬。


あたしは相葉くんと両想いになって、付き合うことに…なった。


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