終わりにした夫婦

···青山夫妻と羽叶


青山 夫妻 と 片山 羽叶・・

「羽叶、お前?」···省吾
「なんだよ」···羽叶

「本当に・・ね。」····葵
「だから、なんだよ?」···羽叶

「でも、亜子ちゃん、本当に綺麗ね。
で、独身。
だけど、あんなに綺麗だったら
直ぐに恋人出来るわよ・・ね。」···葵
「あっ、そうだな。
頑張りやだし、
良い感性を持っている」···省吾

「そうそう。
それに彼女目当ての
お客様が増えてるの
男女 問わずに。
本当に良い人を紹介してくれたわ
羽叶さん。」··葵
「あっ、いえ·····う〜ん?!」···羽叶

「なんだよ。歯切れの悪い。
あっ、葵、早坂さんも独身じゃなかったか?
あの人は、落ちついているし
会社も安定しているし
亜子ちゃんによくないか?」···省吾
「本当だね。良いかも。亜子ち・・・」
と、葵が、言いかけると
「あああっ、もうっ、ダメ。ダメだよ!!」
と、羽叶が、
いきなり否定しながら慌てるから
「何言ってんだ。羽叶。
亜子ちゃんに幸せになって
もらいたいだろうお前も?」···省吾
と、ニヤけながら言う省吾に
「あははっ。もう、やめたら省吾。」···葵
「だって、こいつ····· 」···省吾
と、あごで羽叶を指しながら
呆れていると

「そうだよ。惚れてる。
初めてあった時から、だと思う。
だけど、彼女の負担になりたくないし
怖がられたり、嫌われたりしたくないんだ。」と、羽叶。

「最初からそう言えば良いのに。

羽叶、お前が前の恋人と
結婚まで約束して・・・終わってから
ずっと、独身でいるし
心配だったんだ。

あれから、恋愛もせずに
仕事ばかりのお前が・・・・

亜子ちゃんは、本当に良い人だから
頑張れ。
俺も葵も、お前の幸せを願ってる。
それに亜子ちゃんの幸せもだ。」
と、省吾が言うと
「省吾、葵さん。ありがとう。
今、亜子さんは仕事が楽しくて
堪らないみたいだから
見守りながらいくよ。」
「「そうだな。そうだね。」」


三人が・・そんな話していることを

当の本人の・・

  ・・私は知るよしもなかった。
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