終わりにした夫婦

···羽叶


羽叶・・

亜子の家族に挨拶もすみ
婚姻届を提出したら
一緒に暮らす事に決めていた。

今は、時間が合えば
一緒に食事をして
休みの時は、どちらかの家で
過ごしていた。

今日亜子は、GOEMONのお店に
手伝いに行ってるので
終わる時間に迎えに行く。

GOEMONの近くまできた時
「羽叶?羽叶じゃない?」
と、声をかけられた。

この声・・・
振り向くと‥‥‥‥‥
にっこり微笑んでいる
瑛里子が立っていた。

「やっぱり、羽叶だ。
   元気にしていたの?」
「‥ああ。君は‥‥」
「私?私は、昨日帰国したのよ。
   明日、リサイタルがあるから
   そうだ、羽叶も来て。
 あっ、今から時間あるなら
    一緒に食事にしない?」
「ああ、嫌・・」
「あら、いいじゃない。
久しぶりにあったのだから。
        行きましょう。」
と、瑛里子は俺の腕に自分の
腕を絡めて歩き出した。

瑛里子に押しきられながら
一緒に歩いていく·····

そんな···姿を·····
 
 亜子が·····みていた···

   とも·····知らずに······
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