いつのまにか
私は念願の高校になってから半年がたった。
私の親友のみるくはいわゆる塩顔に分類する学年1人気の樹に恋していた。みるくとは部活が同じらしくなかなか仲良くなれないと相談をうけていた。
樹の顔は好みだがどうも受け入れられない性格だった。気分屋ですぐに態度がわるくなる。
みるくから樹のかっこいい所を聞いていだがそこまで掘り下げることなくいつも話は終わっていた。
1度話したことがあったが、やっぱり怖いイメージしか残らなかった。
あっという間に1年がたち高校二年生になった。
みるくとはクラスが離れ、私はさきという友達と一緒にいるといわゆるイツメンというものが出来た。
そこには樹もいた。怖いイメージしかない私はこのメンバーでやっていけるのか。仲良くなれるのかと不安に思った。
席替えをし、私の後ろには樹がいた。
席替えをしてからそこまで話すこともなく1週間がたった。私は部活前にユニホームに着替えていた。
ゼッケンを付けないといけなかったが付けてくれる友達が近くにいなかった。「 どーしよう 」と思いこれは樹にたのむしかないと。
「 樹、お願いがあるんだけどゼッケンつけてくれない? 」
ここからが私が変わる瞬間だった。
「 え、恥ずかしい、女子に触ったらセクハラになるよ!無理無理。 」
え、樹ってこんな人だったの?イメージがガラリと変わった。
そこから私達は仲良くなった。お互い印象が変り

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