好きだから傷付ける

怖くなったんだ。
この1ヶ月間、鬼藤くんと
一緒にお弁当を食べるように
なってから、一人でご飯を
食べる事が寂しいと思うようになった。

木島「屋上行くか?」

美空「うん。」

いつも隣に鬼藤くんがいたから
木島くんと並んでお弁当を
食べるのは何だか少し不思議な感覚だった。

それでも、鬼藤くんの言う通り。
誰かと一緒に食べるご飯は美味しい。

木島「あのさ、美空。
前々から思ってたんだけど
本当に雅來と付き合ってないの?」

美空「付き合ってないよ。」

木島「美空はどう思ってんの?」

美空「どうって鬼藤くんは
大切な友達だよ。」

木島「それだけの気持ちだったら
弁当なんて作らない方がいいと思う。
雅來に失礼だよ。」
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