幼なじみは年下の小悪魔男子
私は、奏多くんをはっきりと見つめてから……
「……ごめんなさい
奏多くん……
もう、試合は見に行けない」
「えっ……どうして……」
奏多くんは悲しそうな顔を更に深めていく……
そんな顔しないで─────
気持ちとは裏腹に口からは嘘がスラスラと出てきた
「ごめんね、実はさ……
彼氏に試合行ったことバレちゃって……」
「えっ……雪乃さん、彼氏いたんすか?!」
奏多くんからは、悲しみと驚きが入り交じっているのが伝わってくる……