オトナが始める!現在進行形初恋


「んー……それにしても手紙が気になって一睡もできなかったなんて、良香っち、どうしたんですか! よっぽどそのハルさんから情熱的な告白があったんですね」

「ジョウネツテキ!?そ、そんなのじゃないよ」

 昨日、仕事が終わっていつもの様にのんびり家に帰ると、ポストの中に私宛に一通の白い封筒があったのだった。
 差出人は春原匠海。
 しばらく思い出せなかったが、中学生の頃、恋愛相談をしていたハルハラ……ハルだとわかった。
 その手紙の内容に私は夜も眠れず何度も読みふけった。
 そして今日寝不足で仕事を片付けたあと、親友のミッキーちゃんに相談を持ちかけたのだ。

「てことは、告白はあったってことだ」

「あうう……ずるい……」
 
 私は恥ずかしくて頭を抱える。
 ミッキーちゃんは頭の回転が早い子だから、油断しているといつもこうやってやられてしまう。

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