溺愛総長様のお気に入り。



「どこ打ったんだ!?」



心配そうに、あたしの体に手を添える。



「わかんないけど……あちこち痛い……」


「そうか」



すると、南里くんはあたしの体をひょいと抱え上げた。


それは俗に言う、お姫様抱っこっていうやつで。ピタっと南里くんと体が密着する。



「ひゃっ!」



下から南里くんの顔をみあげながら、体が硬直した。


こ、これは恥ずかしい……!



「わっ!」

「キャッ!」



周りからも、遠慮がちに悲鳴が上がった。


それはそうだよね。


南里くんだって、煌くんと競うように人気のある男の子。


そんな彼が、こんなことしてたら悲鳴があがるに決まってる。

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