溺愛総長様のお気に入り。


「ちょっとマジで?」

「やだぁ~、どうしよう!!!」



女の子たちがこぞってそわそわし始めたのだ。

鏡をとりだして、リップを塗りなおしたり、髪の毛を整えたり。


今まで話していた男の子たちそっちのけで。



「なになにー?」



千春ちゃんも騒ぎに気づき、キョロキョロしている。


すると今度は、みんなスマホをどこかへ向けはじめた。



え、なんなの?

なにがはじまるの?


ワケがわからないまま、みんなが一斉に視線を向けている先、入り口の方に目を向ければ。


背の高い3人の男の子が、横並びにカフェに入ってきていた。
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