~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ-
…………。
「……だ、誰ですか……?」
もっともな疑問を麟紅は三人組に投げかけた。茜、藍奈、紫音も確かに、と頷いた。
三人組のリーダーらしき、枯草色の髪の、どうやら外国人の男は、はたから見たらやる気がないとしか思えないとび色の目を細め、眉を吊り上げた。
「あ? 俺らを知らんのか? オメェらそれでも魔法使いか?」
魔法使い? またかよ。でもまぁこの状況で出てくるって事は魔法使いなのは当たり前だよね、などと思いながら不信感丸出しの目を三人組に向けた。
と、そこへ三人組のうちで一番まともそう(?)な大柄でバンダナをした男が外国人っぽい男の肩を叩いた。
「おい、カーク、常葉の連絡を聞いてなかったのか」
カークと呼ばれた外国人(この時点で“っぽい”ではなくなった)の男は、手のひらを上に向け、ため息をついた。
「あぁ、そうだったな。じゃあこんなところじゃ説明がしにくい。事務所に行くか」
と、カークは反対側の茶髪の女に顔を向けた。
「拙者はそれでいいと思うでござるよ。何より今はこの子らを引き入れるのが目的、焦る必要性は皆無じゃな」
口調に変人感がある。カークは「よし」と頷くと、常磐に顔を向けた。
「よ~し、じゃあいっぺん事務所に帰るぞ。ってことで常磐、予知眼の少年を連行しろ」
「は? 連行?」
「いや、つれて来いって意味やからあんま気にせんといて」
もうわけがわからず混乱する麟紅にフォローを入れる常磐だが、連行もつれて来るもたいして意味に相違はないはずじゃ、とはツッコミができない麟紅であった。
「……だ、誰ですか……?」
もっともな疑問を麟紅は三人組に投げかけた。茜、藍奈、紫音も確かに、と頷いた。
三人組のリーダーらしき、枯草色の髪の、どうやら外国人の男は、はたから見たらやる気がないとしか思えないとび色の目を細め、眉を吊り上げた。
「あ? 俺らを知らんのか? オメェらそれでも魔法使いか?」
魔法使い? またかよ。でもまぁこの状況で出てくるって事は魔法使いなのは当たり前だよね、などと思いながら不信感丸出しの目を三人組に向けた。
と、そこへ三人組のうちで一番まともそう(?)な大柄でバンダナをした男が外国人っぽい男の肩を叩いた。
「おい、カーク、常葉の連絡を聞いてなかったのか」
カークと呼ばれた外国人(この時点で“っぽい”ではなくなった)の男は、手のひらを上に向け、ため息をついた。
「あぁ、そうだったな。じゃあこんなところじゃ説明がしにくい。事務所に行くか」
と、カークは反対側の茶髪の女に顔を向けた。
「拙者はそれでいいと思うでござるよ。何より今はこの子らを引き入れるのが目的、焦る必要性は皆無じゃな」
口調に変人感がある。カークは「よし」と頷くと、常磐に顔を向けた。
「よ~し、じゃあいっぺん事務所に帰るぞ。ってことで常磐、予知眼の少年を連行しろ」
「は? 連行?」
「いや、つれて来いって意味やからあんま気にせんといて」
もうわけがわからず混乱する麟紅にフォローを入れる常磐だが、連行もつれて来るもたいして意味に相違はないはずじゃ、とはツッコミができない麟紅であった。