キンダーガーテン四 ～私の居場所に～

大切な人達と可愛い子供たち。

いずれは先生の幼稚園になる、この場所で

思い出を作るのって…………良いと思うんだけどなぁ。

夏祭りのような屋台もして

子供たちや出席者の人も、たっぷり食べれて…………。

先生や子供たちの出し物で、披露宴もしちゃうの。

挨拶はもちろん園長先生。

お祝いは………

一人一本の花。

それが唯のブーケになるの。

尋ちゃんじゃないけど…………人前式。

出席者が二人の結婚を認めるの。




「どうかな？？」

唯の話しに、渋い顔の先生。

幼稚園の次期園長先生ともなると…………

招待客の人もスゴいから…………

こんなオママゴトみたいな式だと…………やっぱりマズイのかな？？

「やっぱり………こんな式だと……マズイ？？」

恐る恐る先生の顔色を伺いながら聞いてみた。

「別に悪くはないけど…………」

やっぱり………子供みたいな考えだったかな？？

「ホントに………そんな結婚式で良いの？
一生に一回の、女の子の憧れでしょう？？
他のメンバーの結婚式に参加した時……
「唯もあんなのが良かったなぁ」って後悔して欲しくないんだけど……
ホントに大丈夫？？」

あれっ？

反対じゃないんだ。

唯が後悔しないか心配してるんだ！

「保護者に言われて気を使ってない？」

あぁ、この間「幼稚園でして」って言われたから悩んだって思ったんだ。

全然違うのに。

思いついたのは…………先生のプロポーズの時だもん。