ずるいよ、
第2章 一番幸せだったころ



私、五十嵐 彩(いがらし あや)には、大切な幼馴染がいます。


1人目は、尾崎 レイ。

レイは、アメリカと日本のハーフで、すごくきれいな男の子。

レイは本当に生まれてからずっと知り合いで、

小学校6年生の時にアメリカに引っ越しちゃってから

あんまり会えてないけど、いつまでも大切な人。


2人目は、橘 創祐(たちばな そうすけ)。

そうちゃんは、幼稚園の途中で引っ越してきた子。

ちょっと怖そうな顔だけど、とっても人を思いやれる優しい人。


彩たちは教会で知り合って、親同士も仲が良くて、

そうちゃんの妹2人、レイの弟をあわせてみんなでいっぱい遊んだ。


おうちは車で20分くらいするところにあって、

学校は1回も同じになれなくて、寂しかったなあ…




そうちゃんともレイとも同じだけ一緒にいたはずなのに、


彩はそうちゃんばっかり気になって、


気付いたらそうちゃんのこと、好きになってた。






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