お前なんか×××!!!
「自覚してるのか、まだ気づかないのか知らないけど。楓も知ってると思うけど、寺崎人気あるんだよ?」

「…前に聞いたから知ってるよ、そんな事」

「アンタがそんな態度ばっかとってたら、そのうち、どっかの女子社員に持ってかれても知らないわよ」

「そんなこと言われたって…」

「…自分の気持ち、気づいてない訳じゃないでしょ?それだけ、肌身離さず大事にネックレス付けてるんだから」

ネックレスを指差して、友美がトドメヲサシタ。

…そう、分からない訳じゃない。

…気づいてしまった気持ちを、仁にどう伝えたらいいかわからないだけ。

…ずっと、『幼なじみ』だったから。

…いつもいじめられて、関係性がわからなくなって。

私は布団から飛び出ると、友美に抱きついた。

「な、何よ?ビックリするわね!」
「好き好き好き好き…私は友美が好き」

すると、ため息をついた友美は私の背中をトントンする。

「はいはい、それはよーーく、知ってますよ。私も、楓が大好き」

「…」

「楓?」
「こんなに素直に好きって言えたらいいのに」
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