お前なんか×××!!!
車内はとても混んでいて、三神君が庇う形で立ってくれた。

そのお陰で、無事に降車出来たので、三神君に礼を言う。

「ありがとう、凄く助かった」

プレゼント守れたし。

私は紙袋に視線を落とす。

「誰かから貰ったの?大事に抱えてたね」
「ううん、大事な人にあげる、大事な大事なプレゼントだから」

そう言って、微笑む。

「そうなんだ…それ、貰えるヤツは幸せだね」
「うーん、そうだといいんだけど」

「おい楓、三神と何やってんだ?」

違う車両から、降りてきた仁が、私達に声をかけてきた。

私は手に持っていたプレゼントを、仁にバレたくなくて、慌てて後ろに隠した。

それが、仁は気に入らなかった。
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